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実は難しいストレッチ

筋肉の運動には

等尺性(アイソトニック)収縮:筋長を変えないで力をだす

伸張性(エキセントリック)収縮:筋長を伸ばしながら力をだす

短縮性(コンセントリック)収縮:筋長を縮めながら力をだす

の3種類がありますよね。

このなかで伸張性収縮が筋繊維にいちばんダメージを与えやすく、遅発性筋肉痛の原因でもあります。

ところで、筋肉には筋肉の長さ・張力を感知する筋紡錘という受容体があります。

筋紡錘が筋肉の伸びを感知すると、脊髄反射により筋収縮(伸張反射)が起こります。

この伸張反射では脚気の検査で行われる膝蓋腱反射が有名ですが、電車で立ったまま寝ちゃってガクッ!となっても、姿勢が戻って倒れないのはこの働きのおかげです。

筋肉を伸ばすと筋紡錘が働いて筋収縮が起きる、ということは・・・。

そうです。

痛みを感じるような無理なストレッチでは、この反射によって筋収縮が起きているにもかかわらず、無理やり伸ばそうとして、実は筋肉は伸張性収縮をしてしまっているということです。

例をあげると、いまでも見る『いっち・にぃ・さんっ!とアキレス腱を伸ばす運動』。

これは下腿三頭筋を損傷させる非常に危険な運動と言えます。

筋肉を弛緩させるつもりで手のひらなどで筋肉を叩くことも、伸張反射を誘発させるので逆効果です。

ストレッチを行う際は、筋紡錘を働かせないことが重要ですが、それには筋紡錘の感度を下げながらストレッチしていきます。

筋肉をゆっくりと伸ばすことが最も重要ですが、筋肉に張りや痛みを感じる手前で伸張を一旦静止します。

こうすることで筋紡錘の感度を下げられるので、伸ばしても張りを感じなくなったら再び伸ばしていく、これを繰り返します。

ちなみに坪之内式鍼治療では、固く柔軟性を失った筋肉組織を弛緩して身体の柔軟性を向上させます。

柔軟性を早く手に入れたいダンサーにも効果的です。

ありゃ、宣伝になっちゃいましたね。

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